前回の記事では、このブログの目的と自動売買システムの概要についてお話ししました。
今回から、私が開発しているPython自動売買システムの「中身(ロジック)」について、数回に分けて少しずつ解説していきます。記念すべき第1回目のテーマは、「対象銘柄と取引手法の選び方」です。
株価の未来は誰にもわからない
「株価は将来を織り込んでいる」とよく言われます。しかし実際には、突然の関税問題や戦争、企業の不祥事などで相場は急激に変動します。結局のところ、明日株価がどうなるかなど誰にもわかりません。
であれば、相場を予想することはきっぱりと放棄して、「あらかじめ決めた価格で機械的に売買を繰り返す(グリッドトレード)」のが一番理にかなっているという結論に行き着きました。
ただ、これを人間が手動で毎日やり続けるのは疲労が溜まります。だからこそ、プログラムに決めた通りに「自動」でやらせることにしたのが、このシステム開発のスタートです。
なぜFX、信用、先物ではないのか?
システムを作るにあたり、最初はFXや信用取引、先物も検討しました。しかし、以下の理由から今回は見送っています。
- 先物取引: 資金力が豊富にあれば魅力的ですが、今の段階ではハードルが高い。
- FX(外国為替): 国同士の関係などで急変動し、リスクが青天井に感じられる。
- 信用取引: 金利負担が大きい上、少額からの取引だと名義書換料や管理料などの見えないコストが重くのしかかる。
数ある日経225ETFの中で「1329」を選んだ理由
日経平均株価に連動するETFはいくつか種類がありますが、その中で私が「1329(iシェアーズ・コア 日経225 ETF)」を選んだのには明確な理由があります。
それは、数千円台(日経平均株価のおよそ10分の1程度の規模感)から投資可能であり、他の日経225ETFと比べて圧倒的に単価が安いからです。
グリッドトレードは「一定の価格幅で複数の注文を散りばめる(網を張る)」という性質上、1回の注文あたりの拘束資金は小さければ小さいほど有利に働きます。単価が安い1329であれば、限られた資金でも細かく注文を設定することができ、より柔軟な資金管理が可能になるのです。
だから「1329の現物」から始める
これらのリスクとコストを極力削ぎ落とし、システムとの相性を考えた結果、日経平均連動ETF(1329)の「現物」にたどり着きました。
日本の主要企業の集合体なので個別株のような一発退場(倒産)リスクがほぼなく、現物なので追証(借金)や金利手数料もありません。
もちろん、将来的に資金が増えてきたら先物やFXにチャレンジしたいという思いはあります。しかし、まずは「無駄なコストを払いすぎないこと」「退場しないこと」が、仕事を辞めるための資産構築の第一歩だと考えています。
次回の記事から、このシステムに込めたこだわりやロジックを少しずつ紐解いていきます。