【環境構築検証①】自動売買システムを稼働させる3つのPC環境と、「ミニPC」を選んだ理由

前回までで、現物グリッドトレードのロジック検証と資金管理のシミュレーションがまとまりました。 今回からは、システムを実際に動かすための「環境構築編」に入ります。

⚠ 環境構築編を読む前の重要なお知らせ 本ブログで記録している自動売買システムの構築は、「誰でも簡単にすぐできる」ものではありません。Python環境の構築、証券APIの連携、ネットワーク設定など、ある程度のプログラミング知識とPC操作のスキルが必須となります。 また、自身のPC環境起因による予期せぬエラーや、プログラムのバグによる誤発注(二重注文などの注文ミス)で損失を被るリスクが常に伴います。本検証記録を参考にする際は、必ず自己責任にてお願いいたします。

本ブログで検証している自動売買プログラムを動かす上で、前提となる条件が1つあります。 それは「平日9:00〜15:30(ザラ場)の間、システムを常に起動しっぱなしにする」ということです。

途中でPCがスリープしたり電源が落ちたりすると、プログラムが予期せぬエラーを起こすシステムリスクが生じます。 では、どのような環境で稼働させるべきか。検討した3つの選択肢と、私が選んだ運用環境をまとめました。

1. 今ある自前のPCを使う(初期費用0円)

手持ちのPCをそのまま使う方法です。

メリットは初期投資がゼロなこと。まずはプログラムの動作テストをしてみたい、という段階ならこの環境がベースになります。 ただし、普段使いのPCだと日中に意図せず再起動がかかったり、持ち歩いたりした際に自動売買プログラムが遮断されてしまうリスクがあります。また、一般的なPCは省電力設定がなされていない場合もあり、毎日つけっぱなしにすると電気代も気になります。

2. VPS(Windowsサーバー)を借りる

クラウド上にある「24時間動き続けるPC」をレンタルするサービスです。

自宅の停電やネットワーク切断のリスクがなく、安定稼働を求めるのであればVPSが強力な選択肢になります。証券会社のAPI等を動かすにはWindows環境が必要になるため、定番どころだと「さくらのVPS for Windows Server」や「ConoHa for Windows Server」などが候補に挙がります。

ただ、取引ツール(kabuステーション等)を安定して動かすには推奨メモリ(4GB〜8GB)を満たすプランを借りる必要があり、毎月数千円の固定費がかかります。 現在の私の運用(検証)資金規模だと、毎月このランニングコストが発生するのは重すぎると判断し、今回は初期の環境としては見送ることにしました。しかし、将来的な拡張性や安定運用を考慮すると非常に魅力的な環境であるため、システム検証が軌道に乗り資金に余裕が出次第、VPS環境への移行も検討したいと考えています。

3. 専用の「ミニPC」を買う(★私が選んだ方法)

現在の私が検証環境として選んだのが、数万円で買える手のひらサイズの「ミニPC」を自動売買専用機にする方法です。

長期間検証を続ける前提であれば、毎月のVPS代を払い続けるよりも、最初に本体代を払って買い切った方がトータルコストが抑えられると判断しました。 私が選んだのは「AMD Ryzen 5 PRO 6650H」を搭載したモデルです。取引ツールやPythonを同時に動かしても問題ないスペックでありながら、比較的省電力なCPUであるため、常時稼働の専用マシンとして準備しました。プライベート用とは完全に切り離し、部屋の隅で静かに稼働させています。

※補足(PCの価格高騰について) 最近はメモリ高騰の影響からPCの値上がりが顕著です。昨年は6万円台で買えていたPCが10万円近くになっているケースもあり、検証コストの算出には注意が必要です。


次回は、私が購入したミニPCを使って、モニターに繋がずに放置運用する少しマニアックな設定(ダミープラグの活用など)について、備忘録としてまとめていきます。