日々の検証記録でお届けしている通り、2026年7月の相場も月末を迎えました。
今回は月間の「検証ログ」として、7月の1ヶ月間における検証結果の数値と、月末に発生したAPI連携エラーへの対策、そして8月に予定している「1329(日経225ETF)の次期レンジ設定」に向けた考察をまとめます。
1. 2026年7月の検証結果(確定決済額・ポジションの状況)
まずは結論から。7月の1ヶ月間における自動売買システムの月間確定決済額、および月末時点でのポジション状況は以下の通りです。
- 期間: 2026年7月1日〜31日(22営業日)
- 月間確定決済額: +4,110 円※売買手数料・税金等は考慮していません。
- 含み損益(7/31時点): +8,526 円 (含み益)
- 保有ポジション: 1329(0口)、1476(147口)

【重要な注意事項】
本システムは利益を保証するものではなく、相場状況によっては長期間利益が出ない、または元本を大きく毀損する可能性があります。上記の数値はあくまで検証中の短期間のデータであり、将来の成果を約束するものではありません。
7月は、1329(日経225ETF)が設定レンジを完全に上抜けた状態が続いたため、同銘柄での約定はゼロとなりました。一方で、1476(JリートETF)がロジック通りに稼働し、7月中は複数回の決済が発生しました。リスク分散を目的として追加した1476が、7月は実際に約定する結果となりました。
2. 【システム改修】APIトークン切れによるエラーと対策
7月の最終週において、システムのログイン処理が弾かれ、約3日間にわたりエラーが発生する事象が確認されました。ログには以下のような出力が記録されていました。
2026-07-30 11:58:29,560 - ERROR - [1476] API通信エラー(価格取得): Board=401
2026-07-30 11:58:39,565 - ERROR - [1476] API通信エラー(注文確認): 401 {"Code":4001007,"Message":"ログイン認証エラー"}
原因を調査したところ、kabuステーション本体のアプリは起動しているものの、API通信用の「トークン」だけが有効期限切れ、または無効化されている状態(中途半端なバグ状態)に陥っていたようです。
完全にアプリが落ちていれば自動再起動の処理が走る設計にしていましたが、この「プロセスは生きているが通信ができない」状態への対応が漏れていました。
【今後の対策】
今後は対策を強化し、エラーコード401(認証エラー)を検知した場合は、アプリとPythonプログラムの両方を「強制終了(Kill)」してからクリーンスタートする処理を追加します。また、現在はログイン時と終了時のみ通知を出していますが、この事象が頻発するようであれば、定期的にAPIの生存確認を行う「ウォッチドッグ機能」の導入も検討します。
3. 【考察】1329の次期レンジ設定に向けたアプローチ
現在、1329(日経225ETF)は設定した上限(6,140円)をはるかに超えて推移しており、稼働が完全にストップしています。最近の日経平均は、一部の値がさ株の寄与度が高い相場環境となっています。
当システムでは相場を追い掛けて頻繁にレンジを変更することはありません。一定期間は同じルールで運用し、その結果を踏まえて定期的に見直すことを基本方針としています。
これまで1329のレンジは、年2回の分配金を基準として設定してきました。しかし、今回のようにレンジ上限を大きく上抜ける相場では、この方法だけでは現在の市場環境を十分に反映できない可能性が見えてきました。そこで今回は、従来の方法に加えて複数の算出方法を比較し、より妥当なレンジ設定を検証します。
【前提となる現在の市場データ(2026年7月31日時点)】
- 日経平均株価(終値): 64,362.02円
- 日経平均予想EPS(参考値):約2,891.38円(同日の日経平均株価と予想PER22.26倍から逆算)
- 日経平均VI: 29.38
- 日経平均配当利回り: 1.42%(配当金換算で約914円)
従来方式(配当)と複合させた案:配当利回りを下限の目安とし、VI方式の上限を組み合わせる方法
現在の配当金水準(約914円)に対し、配当利回りを下値の目安(2.0%ライン)として設定し、上限については、統計的な価格変動幅を示すVI方式を参考に設定するアプローチです。
- 日経平均の想定: 下限45,700円(2.0%) 〜 上限約69,783円
- 1329ETFのレンジ案: 4,570円 〜 6,978円
PER方式: 株価収益率バンドを活用した算出法
現在の相場の過熱感を加味し、底値圏をPER15倍、過熱圏をPER25倍として再設定するアプローチです。
- 日経平均の想定: 下限43,371円(15倍) 〜 上限72,285円(25倍)
- 1329ETFのレンジ案: 4,337円 〜 7,228円
VI方式: インプライド・ボラティリティを利用した統計的算出法
現在価格を中心に据え、1ヶ月(30日)運用の想定で日経平均VIから統計的な変動幅を算出するアプローチです。
価格変動幅 1σ の算出: σ = 64,362.02 × (29.38 ÷ 100) × √(30 ÷ 365) ≒ 5,421
- 日経平均の想定( ± 1σ ): 58,941円 〜 69,783円
- 1329ETFのレンジ案: 5,894円 〜 6,978円 (正規分布を仮定した場合、約68%がこの範囲に収まるという統計的な考え方です。)
まとめ
以上、2026年7月の自動売買検証まとめでした。
今月はAPIエラーというシステム運用の壁に直面しましたが、これも実践ならではの貴重なデータです。
8月の記事では、この3つのアプローチを比較した上で、検証条件として妥当と判断したレンジへ見直した結果を報告する予定です。
来月も引き続き、システムの挙動と日々のログ記録を慎重に継続していきます。
【免責事項】
当ブログにおける検証実績やシステムの設定値に関する記載は、筆者個人の単なるプログラミング検証記録および一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資手法、システム、証券会社、銘柄等の推奨や投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行われますようお願い申し上げます。