【システム検証ログ】2026年8月の自動売買検証まとめ

日々の検証記録でお届けしている通り、2026年8月の相場も月末を迎えました。

今回は月間の「検証ログ」として、8月の1ヶ月間における検証結果の数値と、当システム初となる「分配金の権利確定」、そして前回の記事で予定していた「1329(日経225ETF)の次期レンジ設定」をあえて一度見送った背景について解説します。

1. 2026年8月の検証結果(確定決済額・ポジションの状況)

まずは結論から。8月の1ヶ月間における自動売買システムの月間確定決済額、および月末時点でのポジション状況は以下の通りです。

  • 期間: 2026年8月1日〜31日(20営業日)
  • 月間確定決済額: 0 円
  • 含み損益(8/31時点): -5,229 円
  • 保有ポジション: 1329(0口)、1476(249口)

【重要な注意事項】 本システムは利益を保証するものではなく、相場状況によっては長期間利益が出ない、または元本を大きく毀損する可能性があります。上記の数値はあくまで検証中の短期間のデータであり、将来の成果を約束するものではありません。

8月は、1329(日経225ETF)が事前に設定していた上限(6,140円)を上抜けた状態が続いたため、当システムにおける同銘柄の約定はゼロとなりました。また、リスク分散として稼働させている1476(JリートETF)については、月前半を中心に12口の買い約定(ポジション構築)が発生したものの、設定した決済幅に到達しなかったため、売却による確定額は「0円」という結果になっています。

2. 【運用コラム①】初の分配金権利確定(1476)

今月は売買による決済額が発生しませんでしたが、当システムは「現物取引」のみで構築しているため、ポジションを保有したまま決算日(基準日)をまたぐと収益分配金を受け取ることができます。

8月上旬は、検証銘柄の一つである「1476(JリートETF)」の決算タイミングでした。

ブログで公開している8月7日時点の稼働記録の通り、この時点で1476を「237口」保有していたため、システム稼働後初となる分配金の受け取り権利が確定しました。その後発表された運用会社の公式情報に基づく詳細は以下の通りです。

  • 計算期間末: 2026年8月9日
  • 対象銘柄: 1476(iシェアーズ・コア Jリート ETF)
  • 権利確定口数: 237口
  • 分配金額: 4,740 円(1口20円 × 237口)
  • 支払開始予定日: 2026年9月17日 (※1329は同日時点で保有ポジションが0口だったため、今回の分配金対象ではありません。)

8月末時点では1476で-5,229円の含み損を抱えて待機している状態ですが、今回は237口分の分配金受け取り権利が確定しました。分配金は支払開始予定日(9月17日)以降の受け取りとなりますが、現物運用では保有期間中にもインカムゲインが発生し得ることを確認できました。 なお、権利確定後も買い約定が続いたため、月末時点の保有口数は249口となっています。こうした仕組みは、現物運用ならではの特徴の一つであると捉えています。

3. 【運用コラム②】8月のレンジ見直しを「あえて見送った」理由

前回の7月まとめ記事において、1329のレンジ設定を見直すための3つのアプローチを考察し、8月に見直しを行う予定であるとお伝えしていました。

しかし結論として、8月中のレンジ引き上げ(稼働再開)は実施せず、様子見の期間を延長する判断を下しました。その理由は、当システム特有の運用方針と、直近の分配金動向にあります。

① 全決済(リセット)を行わないシステムの前提
一般的なグリッドトレードでは、相場が想定レンジを上抜けた際などに一度すべてのポジションを清算(損切り等を含む全決済)し、新しい相場水準でレンジを再設定する手法も多く見られます。しかし、当システムは、設定したレンジ上限のポジションについて、損切り等による全決済を前提とせず保有を継続する方針で運用しています。 一度高い価格帯にレンジを拡張して買い下がりを始めると、相場が急落した際に高値のポジションを長期的に取り残すリスクが生じます。そのため、レンジの引き上げには「ここまで下がっても分配金利回りの観点から保有を継続できる」と判断できる根拠が不可欠となります。

② 分配金実績の減少による見送り判断
レンジ上限を引き上げる判断材料として、今回発表された1329の直近の分配金実績(1口42円)を確認したところ、増加するどころか減少していることが判明しました。 遅効性の指標である分配金が伸び悩んでいる状況下で、それらを基準にして機械的にレンジ上限だけを切り上げるのは、検証上のリスクを許容しすぎていると判断しました。結果として、システムを安全側に倒し、レンジ見直しを見送る判断に至りました。

4. 今後の運用方針:相場動向の注視と検証の継続

上記のような理由から8月は慎重な姿勢を貫きました。8月の相場において、1329の下値は6,529円で踏みとどまっており、旧設定の上限(6,140円)まで価格が戻る場面は確認されませんでした。

このまま上限を固定し続けると、システム検証が長期間停止する可能性があります。しかし、「相場が上がったから、設定レンジもそれに合わせて上げる」という安易な追従は避けたいと考えています。「相場が設定したレンジを外れたまま待機した場合、システムや収益にどのような影響があるのか」を観察することも、自動売買システムの重要な検証テーマの一つだからです。

9月以降についても焦ってレンジを引き上げることはせず、今後の相場動向や各種指標を慎重に注視しながら、現行ルールでの検証継続も含めて検討していく予定です。

まとめ

以上、2026年8月の自動売買検証まとめでした。 今月は「分配金受け取り権利の獲得」という現物運用の特徴を確認できたと同時に、「想定外の指標データ(分配金の減少)が出た際は無理に動かさず一旦立ち止まる」というリスク管理の重要性を再確認できた1ヶ月となりました。

来月も引き続き、システムの挙動と日々のログ記録を慎重に継続していきます。

【免責事項】 当ブログにおける検証実績やシステムの設定値に関する記載は、筆者個人の単なるプログラミング検証記録および一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資手法、システム、証券会社、銘柄等の推奨や投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行われますようお願い申し上げます。