日々の検証記録でお届けしている通り、2026年5月の相場も月末を迎えました。
今回は月間の「検証ログ」として、5月の1ヶ月間における検証結果の数値と、相場が想定レンジを超えて推移した際の対応スタンス、そして今月実施した「検証銘柄の追加(1476)」とその選定理由について解説します。
1. 2026年5月の検証結果(確定損益・ポジションの状況)
まずは結論から。5月の1ヶ月間における自動売買システムの確定損益、および月末時点でのポジション状況は以下の通りです。
- 期間: 2026年5月1日〜29日(18営業日)
- 確定利益: +611 円
- 含み損益(5/31時点): -2,790 円
- 保有ポジション: 1329(0口)、1476(186口)

【重要な注意事項】 本システムは利益を保証するものではなく、相場状況によっては長期間利益が出ない、または元本を大きく毀損する可能性があります。上記の数値はあくまで検証中の短期間のデータであり、将来の成果を約束するものではありません。
5月は、これまでメインで検証してきた日経225ETF(1329)の価格が上昇し、事前に設定していたレンジ上限(6,140円)を大きく上抜けて推移する日が続きました。そのため、1329に関しては月初に少数の決済が発生したのみで、月を通した確定額は落ち着いた結果となっています。
なお、1329の保有ポジションは「0口」となっており、過去の検証過程で保有していた買い玉はすべて条件を満たして手放され、現在は身軽な待機状態に入っていることが確認できます。
2. レンジ上限突破時における「様子見」の徹底
相場がレンジの上限を超えて上昇していく局面では、「設定値を引き上げて、さらに上値を追いかけたい」という衝動に駆られがちです。しかし、直近の値動きに合わせてその都度その場しのぎで上限を上げてしまっては、あらかじめ定めたルールを無視した「裁量取引」と変わりません。
システム検証において警戒すべきリスクの一つは、過熱感に流された「高値掴み」です。現在の相場が一時的な上昇である可能性も考慮し、当システムでは安易にレンジを拡張せず、あらかじめ決めておいたルールの通り「稼働を維持したまま静観(様子見)」のスタンスを徹底しています。
このように、感情に流されずシステムがストッパーの役割を果たしてくれる点も、本検証で利用しているルールベース運用の特徴の一つだと捉えています。
3. 【システム拡張】別銘柄(1476)の追加と選定理由
1329が上限を突破して様子見モードに入っている期間、システムが完全に停止してしまうのを防ぎ、かつ検証データの多角化を図るため、5月中旬(5月18日)より新たな検証対象として「1476(JリートETF)」を追加しました。
銘柄を追加するにあたり、1329(株式)とは異なる値動きをする銘柄を探すため、過去5年間のデータを用いて比較検証を行いました。

※青:2561(国内債)、緑:2621(米国債)、黄:1476(Jリート)、赤:1329(日経225)
チャートを見ると、株式(1329)に対して逆相関の動きが強いのは、緑色の2621(米国債)や青色の2561(国内債)です。しかし、私は以下の理由からこれらを除外し、あえて逆相関がマイルドな1476(Jリート)を選定しました。
- ボラティリティ(価格変動)の有無 当システムのような「網を張る(グリッド)」ロジックが機能するためには、一定の上下運動が必要です。青色の2561(国内債)は値動きがフラットすぎて、注文が約定する機会が極端に少なくなってしまいます。
- 一方的なダウントレンドの回避 緑色の2621(米国債)は明確な逆相関を描いていますが、過去数年にわたり強力な右肩下がりのトレンドを形成しています。買い下がりをベースとする現物グリッド運用において、一方的なダウントレンド銘柄を選ぶことは含み損を雪だるま式に抱えるリスクが高く、検証対象としては不向きです。
これらの条件を考慮した結果、「株式市場とは違うサイクルで動きつつ、グリッドトレードに必要な適度な上下運動(ボラティリティ)を持つ銘柄」として、今回の検証では不動産市場に連動する1476(Jリート)を採用しました。
月末の残高(画像参照)の通り、さっそく1476の買い約定が発生し「186口」のポジションが構築されています。新しいロジックに基づく検証が開始され、初期データの蓄積が進んでいます。
まとめ
以上、2026年5月の自動売買検証まとめでした。 今月は「レンジ上限突破時の徹底したルール遵守」と「ロジックの特性に合わせた別銘柄の追加」という、システムを中長期的に運用していく上で検証上の参考となるデータが得られた1ヶ月となりました。
来月も引き続き、2銘柄体制となったシステムの挙動と日々のログ記録を慎重に継続していきます。
【免責事項】 当ブログにおける検証実績やシステムの設定値に関する記載は、筆者個人の単なるプログラミング検証記録および一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資手法、システム、証券会社、銘柄等の推奨や投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行われますようお願い申し上げます。