前回の記事では、自動売買の土俵として「日経平均ETF(1329)の現物」を選んだ理由についてお話ししました。
今回から、いよいよそのETFを使って「どうやって利益を積み上げるのか」、その具体的な手法である「グリッドトレード」の仕組みについて解説します。
グリッドトレードとは?「相場を予想しない」トレード
株の取引というと、「安く買って高く売る」ために、相場を予想してタイミングを計るイメージが強いかもしれません。
しかし、グリッドトレードの最大の特徴は、「相場の未来は予想しない」ということです。
代わりに、あらかじめ決めた価格帯(レンジ)に、魚を捕るための「網(グリッド)」を張るように、一定間隔で「買い注文」と「売り注文」を機械的に配置していきます。
そして、株価がその網にかかるたびに、自動的に売買が繰り返され、小さな利益をコツコツと積み上げていく仕組みです。
上昇・下落どちらでも利益!波を捉える仕組み
グリッドトレードがどのように利益を出すのか、具体的な値動きをイメージしながら見ていきましょう。
相場には常に上下の「波」があります。この波が、あらかじめ張っておいた「網(価格のライン)」を通過するたびに売買が行われます。
上昇局面の場合:買ったものを高く売る
まずは、株価が右肩上がりに上昇していく場面を想像してみてください。
株価が上がっていく過程で、あらかじめ設定したラインに到達すると株を「買い」ます。 さらに株価が上がり、一段上のライン(次の網)に達すると、先ほど買った株を「売り」ます。ここで利益が確定します。
相場が上がり続ける限り、これを階段を登るように何度も繰り返して利益を積み上げていきます。
下落局面の場合:下がったら買い、戻ったら売る
次に、株価が下がっていく場面です。ここがグリッドトレードの面白いところです。
株価が下落していく過程で、設定したラインまで下がるごとに、コツコツと株を「買い増し」ていきます。 さらに株価が下がり、次のラインに達すると、また買い増します。
その後、下がり続けていた株価が少しでも戻った(反発した)ところで、先ほど一番安く買った株を「売り」ます。ここで利益を確定させます。
このように、下落の波の中でも「安いところで買って、少し戻ったところで売る(リバウンドを取る)」ことで、利益を出せるのです。
相場が上下に波打っている限り、どのような状況でも小さな利益を積み上げ続けるのが、この自動売買ロジックの強みです。
次回は、このシステムを長期間・安全に運用するために欠かせない「資金管理」や、あえて「ロスカット(損切り)をしない理由」、そして相場の変化に合わせた「追従型の仕組み」について解説します!