前回までで、ミニPCの導入やkabuステーションAPIの初期設定など、自動売買システムを稼働させるためのベース環境を整えてきました。 今回からは、実際に自動売買プログラムのコードを記述し、実行するための「開発用ソフトウェア」の構築に入ります。私がシステムの検証用としてインストールした「Python」と「VSCode(Visual Studio Code)」の導入手順の記録です。
なぜ「Python」と「VSCode」を選定したのか?
数あるプログラミング言語やエディタの中で、今回の検証システムにこの組み合わせを採用した理由は以下の通りです。
- Python(パイソン): データ分析やAPIの操作(kabuステーションとの連携など)が扱いやすいためです。アルゴリズム取引の分野で主流の言語であり、ネット上に参考になる技術記事やエラーの解決策(知見)が多く存在するため、個人での開発・検証に適していると判断しました。
- VSCode(ビジュアルスタジオコード): Microsoftが無料で提供している高機能なコードエディタです。動作が軽量であり、Python開発向けの拡張機能も公式から提供されているため、検証用ミニPCでも快適に動作すると考え選定しました。
ステップ1:Pythonのインストール手順
まずはプログラムの実行環境となるPythonをPCに導入します。
- 公式サイトからダウンロード 検索エンジン等で「Python ダウンロード」と検索し、Python公式サイトの「Downloads」からWindows用のインストーラーをダウンロードします。
- インストーラーの実行(※最重要ポイント) ダウンロードしたファイルを開くとインストール画面が出ますが、画面下部にある 「Add python.exe to PATH」 というチェックボックスに、必ずチェックを入れてください。 ※これを行わないと、後々コマンドプロンプト等で「Pythonが認識されない」というエラーが発生し、開発につまずく原因となります。
- インストール完了 チェックを入れたことを確認し、「Install Now」をクリックします。これで導入は完了です。
ステップ2:VSCodeのインストール手順
次に、コードを記述・編集するためのエディタを導入します。
- 公式サイトからダウンロード 「VSCode ダウンロード」と検索し、Microsoftの公式サイトからWindows用のインストーラーをダウンロードします。
- インストール 基本的にはデフォルト設定のまま「次へ」を進めてインストールを完了させます。
- 日本語化と拡張機能の追加 インストール直後はメニューが英語になっているため、開発しやすいように設定を行います。
- 画面左側の四角いブロックのアイコン(拡張機能)をクリックします。
- 検索窓に「Japanese」と入力し、「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールしてVSCodeを再起動します。
- 続いて同じ検索窓で「Python」と検索し、Microsoftが提供しているPythonの拡張機能もインストールしておきます。
ステップ3:テストコードによる動作確認
これでソフトウェアの準備は完了ですが、最後にPythonが正常に動作するかテストを実行してみます。
- VSCodeを開き、「新しいファイル」を作成します。
- 以下の1行のコードを記述します。
print("検証環境の準備完了!") - ファイルを
test.pyという名前で保存します(拡張子を.pyにすることが重要です)。 - 画面右上の「▷(再生ボタン)」をクリックしてプログラムを実行します。
- 画面の下の部分(ターミナル)に 「検証環境の準備完了!」 と表示されれば、プログラミング環境の構築は正常に完了しています。
これで、kabuステーションAPIに対してプログラムから命令を出すためのベース環境が整いました。 次回は環境構築編の総仕上げとして、自動売買プログラムを動かすために必須となる「外部ライブラリ」をPython環境へ追加(インストール)する手順について記録します。