緊急対応:kabuステーションのパスキー導入とシステム運用の現実

本日、三菱UFJ eスマート証券の「kabuステーション」において大きな仕様変更がありました。ログイン時に「パスキー(Passkey)」が導入されたのです。
これにより、これまで安定して稼働していた自作の自動ログインプログラムがエラーで停止する事態となり、現在対応の真っ只中にいます。

仕様変更という「避けられない壁」

システムトレードの世界では、どれだけ完璧なコードを書いたとしても、接続先の証券ツールやOSの仕様変更によって、ある日突然システムが動かなくなるリスクが常に付きまといます。

今回のパスキー導入は、セキュリティ向上という観点では非常に喜ばしいことですが、自動化を前提としている運用者にとっては、ログインプロセスの根本的な見直しを迫られる大きなハードルとなりました。自動ログインを行うための基本的なロジック自体は変わりませんが、画面要素の変更に対応するためコード自体の全面的な見直しが必要になっています。

自動アップデートへの対応とリトライ処理

当ブログで運用しているシステムには、軽微なバージョンアップであれば自動で乗り越えられるよう、数分間のインターバルを空けて最大3回まで再起動・再試行を行う「ログインチャレンジ」を組み込んでいます。

これまでは、1回目の起動時にツールが自動アップデートされ、2回目や3回目の起動でそのままログインに成功する、というパターンが多かったです。
しかし、ツール側に任せきりにするのではなく、できる限り事前対応しておくほうが安心です。

【アップデート時の推奨・事前対応手順】

  • 事前の通知確認: バージョンアップの予定は、事前に証券会社から「お知らせメール」等で連絡が来ます。これを見逃さないようにしてください。
  • 手動での対応手順: アップデートが配信されたら、まずは手動でkabuステーションを起動し、アップデートのダウンロードと適用を完了させてください。そして、今まで通り自動でログインできることをご自身の目で確認するのが最も安全な運用です。

「運用・保守」こそが自動売買の本体

こうした突発的な事態にどれだけ早く気づき、修正できるかという「保守能力」こそが、システム運用の継続性を左右します。

自動売買は「一度作れば終わり」ではありません。市場の変動だけでなく、ツール側の進化や変化に合わせて、常に自分自身の手でアップデートし続けなければならない。今回のエラー対応を通じて、改めてその「泥臭い現実」を痛感しています。

最近は内容がプログラム寄りになってきたこともあり、「少し難しく感じる」という声をいただくこともあります。
今回のように、API仕様の変更や認証方式のアップデートが入ると、自作の自動売買システムはその都度対応が必要になります。柔軟にカスタマイズできる一方で、安定運用という観点では一定の保守コストがかかる点は避けられません。

こうした点を踏まえると、証券会社が提供している自動売買サービスやツールを利用するというのも、 一つの選択肢として検討する価値があります。以下に主要なサービスを比較していますので、興味がある方は参考にしてみてください。

自動売買サービス比較はこちら

※本記事は特定のサービスの利用を推奨するものではなく、あくまで選択肢の一例としてご紹介しています。